循環器疾患には「寒さ」が関連しています

さまざまな生活習慣が疾病につながることがあるのと同様に、外部環境も疾病発生の要因となることがあります。日本人の死因のうち、心疾病や脳血管疾病に代表される循環器疾病が冬場に多いことはご存知でしょうか。その原因こそ「外部環境」、すなわち住まいの寒さによる血圧の上昇であると考えられます。

寒さのリスク

屋内の「温度差」も危険です

また、大きな温度差のある部屋を行き来すれば、血圧の急変動が起こります。いわゆるヒートショックです。高齢者に多い入浴死も、脱衣場と浴槽の温度差による血圧変動が影響しているといわれています。このヒートショックもまた、時には命に係わるリスクです。

ヒートショック

暖かい家が健康を支えます

住まいの中で起こる温度差を解消するキーワードが「断熱」です。断熱レベルの低い家から高断熱住宅に転居した例について調査した研究の結果、引っ越しには住民平均で起床時の平均体温が0.19℃上昇し、風邪・咳・冷え・皮膚のかゆみを訴える割合が減少しています。

断熱と健康の関係